恵方巻き 売れ残りの廃棄は”10億円分”の試算・もったいない

節分の縁起物、恵方巻きは毎年、売れ残りが大量に廃棄され、社会問題ともなっていますが、節分をすぎて廃棄される恵方巻きは金額にして10億円分に上るとする試算を専門家がまとめた。

恵方巻きは縁起のよい方角「恵方」を向いて丸ごと食べる巻きずしで、節分の縁起物として全国的に人気となっている。一方で、売れ残りが大量に廃棄されることが問題となっていて、先月には農林水産省が業界団体に需要に見合う販売を行うよう要請を行っている。

経済効果に詳しい関西大学の宮本勝浩名誉教授が、節分をすぎて廃棄される恵方巻きの金額が全国でどれくらいになるかを試算した。インターネットのアンケートなどから、恵方巻きを食べる人を5歳から79歳の人口の29.1%に当たるおよそ3213万人、節分の恵方巻きの売上高は全国で257億円余りと試算した。

スーパーやコンビニエンスストアへの聞き取り調査などを基に、廃棄率を4%と仮定したところ、毎年、廃棄される恵方巻きは金額にして少なくとも10億2800万円に上るという結果になったという事だ。恵方巻きの経済的な影響については全国的なデータが少ないことから、廃棄に伴う損失についても具体的な金額としては認識されてこなかったということで、より精密に推計するにはさらに調査が必要だという事だ。

試算を行った宮本名誉教授は「試算ではあるが、10億円という数字には驚いた。

廃棄するには、さらにコストがかかるので、経済的な損失はこれ以上になると思う。これをきっかけに社会全体で食品ロスについて考えてもらいたい」と話している。

恵方巻きの廃棄減らす取り組みも

スーパーやコンビニエンスストアでは、廃棄する恵方巻きを減らす取り組みも行われている。大手コンビニエンスストア各社によりますと、ことしは事前に予約した人には、割り引きクーポンを配布したり、お茶をプレゼントしたりして予約販売に力を入れているという事だ。各地のスーパーでも売れ残りを減らすため、事前の予約を客に呼びかけているほか、去年の売り上げを参考にして作りすぎないよう調整するなどの取り組みを行っているという事だ。

農水省「食品廃棄を考えるきっかけに」

廃棄される恵方巻きが10億円余りに上るとする試算について、恵方巻きの廃棄についてスーパーやコンビニエンスストアの業界団体に需要に見合った販売を要請している農林水産省は「恵方巻きという個別の品目に対する試算は珍しいのではないか。試算の具体的な内容については評価していないが、せっかく作った物を食べずに捨てることについて、消費者や食品産業が改めて、考えるきっかけになればと思う」とコメントしている。

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