中国の保健当局の専門家チームのトップを務める鍾南山氏は、11日夜、国営の中国中央テレビのインタビューに答え、鍾氏ら中国の研究者が発表した論文で新型コロナウイルスの潜伏期間が最長24日に及んだケースがあったとしていることについて、「あまり科学的なものではない」と釈明した。

この論文は、今月9日鍾氏ら中国の研究者が連名でインターネット上に発表したもので、この中で新型コロナウイルスに感染した中国の患者1099人の臨床データを分析した結果、ウイルスの潜伏期間は最長で24日に及んだなどと指摘していた。

この論文について、鍾氏はあくまでも正式発表の前のものだとしたうえで、調査対象の患者の話をもとに、ウイルスの感染源に接触してから症状が出るまでの日数を計算した結果、潜伏期間が24日という人が1人いたと説明した。

そのうえで「たった1人の患者の症例だけをもとに、ウイルスの最長の潜伏期間とするのはあまり科学的ではない」と指摘し、すべての患者の潜伏期間の平均は4日だと述べた。

また、中国中央テレビによりますと、鍾氏は11日医療関係者とのテレビ会議で、今月中旬から下旬にかけて中国での感染拡大のピークを迎える可能性があるほか、症状が深刻な患者については治療が難しい点があるという認識を示した。