神戸市にある最新のスーパーコンピューター「富岳」を活用して進められている新型コロナウイルスの薬の開発などの研究について、これまでの成果が報告された。

神戸市の理化学研究所は、新型コロナウイルスの研究に役立ててもらうため、整備途中だった最新のスパコン「富岳」を1年、前倒しして運用を始め、15日、これまでの研究成果などがウェブ会議で報告された。

このうち新型コロナウイルスがヒトの細胞と結合する際、どのように変化するかを調べる研究では、「富岳」の高い計算能力で特定の構造への変化が予測できるようになったということです。

この研究をしている杉田有治チームリーダーは「さらに解析を進め、治療薬の開発につなげたい」と述べた。

また新型ウイルスの経済への影響を予測する研究では、企業間の取り引き額のデータを基に解析を行うと、地域や産業ごとにどれぐらいダメージがあるか正確なシミュレーションが可能になると報告された。

このほか、せきやくしゃみをしたあとの飛まつ経路を予測する研究などが報告された。

理化学研究所計算科学研究センターの松岡聡センター長は「治療法の解明だけでなく、日常的な社会活動の再開の根拠となるデータを導き出せるような成果を目指したい」と話していた。